映画 Fukusima50
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映画「Fukusima50」を観た。朝一番の上映。客席はお世辞にも埋まってなかった20~30人くらいだったろうか。観る方には快適だったが、作品として苦戦といえるだろう。
新型コロナウィルスの影響もあるだろうが、もう少し客脚は伸びて欲しいものだ。
さて、作品の方は、いきなりマグニチュード9の地震から始まる。余計な前置きはない。福島原発も大きな揺れに襲われる。原発作業員(東電職員)たちは緊急マニュアル通りに、素早く原発を停止させた。それですべてが完了するはずだった。
大きな余震が続く中、突然電源が奪われる。津波が福島原発を襲ったのだ。津波のマニュアルはあったが、原発が津波にのまれる想定などない。
ここから福島原発の作業員たちのいつも職場は戦場となる。様々なクリアーできない事案が襲いかかる。懸命に戦う彼らだったが、希望を打ち砕く原発の爆発。
福島第一原子力発電所1,2号機当直長 伊崎利夫に佐藤浩市
福島第一原発所長 吉田昌郎に渡辺謙。この二人を中心にストーリーは展開されていく。
人智ではどうしようもない場所で、作業員、自衛隊、消防は出来ることを見つけ、懸命に作業した。
最悪の事態を回避出来たのは、命懸けのオペレーションのおかげであろう。なにせ、福島原発の事故は、まだ原因がよく分かってない。
ベントをしたのになぜ福島第一原発は爆発したのか?
ホントに水素爆発だったのか?
なぜ、放射能漏れはあの程度で済んだのか?
溶け落ちた燃料棒は、なぜ冷えたのか?
映画を観て改めて思い出した。福島原発事故は奇跡の領域で止まったのだと。この奇跡の解明が残っている。
あと、菅内閣の危機管理の検証もしないとね。
Fukusima50は原発問題、民主党の危機管理問題とか政治的な問いかけをしているのではない。現実に事故現場で何か起こったかを記録した記録映画に近いと思う。政治的偏向を取っ払って観て欲しい。
約2時間ほどの作品だが、スッと観れる感覚。余分な部分はない。基本、オッサンたちしか出て来ないが、危機管理を理解する上でもいい作品ではないか。